高校入試情報  ·  2019/05/18

    2017年度　湘南高校入試結果分析

    マークシートによる影響とは？

    2017年度入試から、答案用紙がマークシートになりました。

    マークシートになったことにより、学力検査得点にどのような影響が起きたのかみていきましょう。

    まずは、湘南高校合格者と県立高校合格者の学力検査平均点と教科得点順位を下の表にまとめてみましたので、ご覧ください。

    湘南高校合格者の学力検査平均点

      英語 数学 国語 理科 社会 合計
    2017年度

    91.2

    ②

    88.1

    ⑤

    95.9

    ①

    89.0

    ③

    88.6

    ④

    		452.8 
    2016年度

    87.4

    ③

    84.9

    ④

    92.5

    ②

    84.1

    ⑤

    93.4

    ①

    		442.3

    県立高校合格者の学力検査平均点

      英語 数学 国語 理科 社会 合計
    2017年度

    51.9

    ④

    63.5

    ②

    73.1

    ①

    46.9

    ⑤

    54.5

    ③

    		289.9
    2016年度

    43.0

    ⑤

    51.7

    ③

    64.7

    ①

    46.5

    ④

    52.0

    ②

    		257.9

    それぞれの平均点に注目してみると、全て教科で得点が上がっています。

    そこで思ってしまいがちなのが、「問題が簡単になった？」ということ。いえいえ、そんなことはございません。

    もちろん、解答が選択形式になったことで自分で導き出せなかった解答が確信を持って導き出せるようになったということはあるでしょう。中にはたまたま正解できたという例もあるはず。それにより平均点が上がったということがあるのも確かです。しかし、それが「問題が簡単になった」ということに直結するかというとそうではありません。

    むしろ、入試制度改革が進み「思考力」が問われる問題が多くなってきているため、基礎を押さえておくだけでは難しい問題が増えています。

    では、１年後２年後に受験を迎える中学生が、今後の入試対策でどのような学習をしていけば良いのかについては今後記事にするとして、ここでは2017年度の湘南高校入試結果分析をしていきましょう。

    内申点99/135で合格？

    2017年度入試、驚くことに（？）内申点９９で合格した生徒がいました。

     

    内申点計算式は以下の通りです。

    ２年次内申点+３年次内申点×２

    ＝33+33×２

    =33+66

    =99

     

    内申点１００未満での受験はこの生徒のみ。合格者のほとんどが軒並み内申点130台〜120台の中で、内申点９９で湘南高校受験にチャレンジした生徒が、見事に合格を勝ち取ったわけです。

    内申点９９は、およそ偏差値５０の公立高校合格者の平均内申点です。

     

    このような結果が生まれたのは、神奈川県立入試制度によるもの。神奈川県立高校の合否判定は、試験は一回ですが高校側で１次選考と２次選考の基準を変えて点数化し、得点上位の生徒から合格にしていきます。

    ２次選考では内申点は全く加味されないため、内申点９９でも合格することができたというわけです。

     

    では一体、試験本番で何点取ったのか。

    合格した生徒の２年次・３年次の内申点と学力検査得点を、下の表にまとめてみましたので見ていきましょう。

      英語 数学 国語 理科 社会 音楽 美術 保体

    技家

    合計

    ２年次

    内申点

    		4 4 4 5 3 4 3 3 3 33

    ３年次

    内申点

    		5 5 4 4 4 3 3 3 2 33
    学力検査  94 99 98  93 94         478

    学力検査得点を見ても分かる通り、全て90点以上でした。５教科全てがバランスよく取れているというのは素晴らしいですね。

    ちなみに、2017年度湘南高校合格者の最高得点が478点。つまり、内申点最下位の生徒が、学力検査得点で最高得点を叩き出したという、あまり他に類を見ないような結果が生まれた年だったということです。

    内申対策と学力検査対策、優先すべきは？

    ２年次の内申点が30台なら・・・。

    この生徒のように２年次内申点が30台で非常に厳しい状況、それでも湘南高校にどうしてもチャレンジしたいという生徒は、早い段階で５教科対策と特色検査対策に切り替えた方が良いと考えます。

     

    ２次募集枠は募集定員の１０%です。その枠での合格を狙うのは非常に怖いことですが、資料を見ても内申点30台での合格者はやはり非常に少ないです。というか、受験者が非常に少ない。点数の低い内申点で勝負しても太刀打ちできないのは火を見るより明らかです。

     

    上の表の２年次内申点と３年次内申点の数値の変化を見てみましょう。

    ５教科内申合計点が、２年次２０から３年次２２に上がっている一方で、４教科内申合計点が２年次１３から３年次１１に下がっています。

    おそらく、この生徒は何処かのタイミングで５教科に絞って猛勉強したのでしょう。

    模試の偏差値推移を見ると、中３の８月時点で偏差値６６だった数値が、１０月偏差値６８、１２月偏差値７２、１月偏差値７１と猛追を見せています。

     

    藤沢市辻堂の湘南高校受験専門塾　育秀会

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    カテゴリ： 湘南高校, 県立高校入試